- リンレイテープ株式会社
| 特許等の番号 | 発明等の名称 | 権利者 | リンク |
|---|---|---|---|
| 特開2025-111881 | 舗装ブロック補修方法及び補修用テープ | 東日本旅客鉄道株式会社 リンレイテープ株式会社 | 詳しく見る |
強粘着補修テープ ファーストリペア
| 特許等の番号 | 発明等の名称 | 権利者 | リンク |
|---|---|---|---|
| 特開2025-111881 | 舗装ブロック補修方法及び補修用テープ | 東日本旅客鉄道株式会社 リンレイテープ株式会社 | 詳しく見る |
概要
Point1 アスファルト路面やコンクリート壁面等、凹凸面対応
基材の配合を調整し、凹凸に対応できる柔軟性とガタツキを抑制する強度を有します。
粘着層の厚さと粘着剤を工夫することで、多様な気温条件・表面条件で粘着力を発揮します。
Point2 テープの上を歩行しても滑りにくい素材を仕様
表面にエンボス加工を施しており、ノンスリップ性を有します。
Point3 湿った路面への緊急対応可能
水分と反応する専用の接着剤を併用する『粘着・接着ハイブリッド方式』を 開発・採用し、雨天時等でも施工が可能です。
効果
定期的な設備点検時に、ブロック材料等のガタツキ・段差等の不具合を認めた場合、恒久対策として、修繕の計画・発注を行いますが、これには一定の時間を要します。
ファーストリペアを使用することで、雨天時等の様々な条件でも、点検時にその場で迅速な応急修繕が可能になります。偶然、不具合を発見した場合でも、技術者を呼ぶ前に迅速に応急修繕ができます。
また、強力な粘着・接着能力や多様な素材に使用可能等の特長から、さまざまな場所、状況で活用が期待できます
雨上がり直後など、まだ表面が乾いていない「湿った路面」を緊急補修!
付属の「接着剤・プライマー」を用いて、仮接着が可能です。
※表面に水があるような、水たまり箇所では十分な接着力を発揮しません。 湿った路面のみに仮接着が可能です。
※本接着するためには、路面が乾燥した後にテープを再圧着する必要があります。
開発品誕生まで
駅ホームでは、ブロックのがたつきや警告シートのめくれなど、応急修繕が必要な場面が多くあります。従来は市販の補修テープを使用していましたが、粘着力や追従性に課題があり、十分な補修ができないケースもありました。
こうした現場の声を受け、「誰でも簡単に応急修繕できるテープを作りたい」という思いから開発がスタートしました。最大の課題は、雨や雪、気温変化など、あらゆる条件下で粘着力を発揮することでした。
濡れた面への貼り付けは特に難しく、試作と現場実験を繰り返しました。最終的に、乾燥面にはテープのみ、濡れた面にはテープ+接着剤という貼り方を採用。また、踏んだ際に滑らないよう表面にエンボス加工を施し、ノンスリップ性を確保しました。
さらに、硬すぎても柔らかすぎても施工性や耐久性に問題があるため、試作を重ねて凸凹に追従する柔軟性とがたつきを抑える強度のバランスを実現しました。
導入事例
製品仕様
- 厚さ1.10 mm
- 粘着力セラミック 10.5 N/cm / モルタル 16.6 N/cm
- 使用可能温度-5 ℃ ~ 50 ℃
- CSR'測定値 JIS A 1454準拠乾燥状態 0.69 / 湿潤状態 0.66
特別コラム:開発者の想い過酷な環境でもすぐ接着するテープでお客様の安全を
現場の課題から生まれた「強粘着補修テープ ファーストリペア」。
駅ホームなどで使われる補修テープは、粘着力や追従性に不満がありました。そこで、誰でも簡単に使えて、濡れた面にも貼れるテープを目指して開発がスタート。
試作と現場テストを何度も繰り返し、乾いた面にはテープだけ、濡れた面には接着剤を併用するなど、現場の知恵と技術を結集しました。さらに、滑りにくさを追求して表面にエンボス加工を施し、柔軟性と強度のバランスにもこだわりました。
リンレイテープ㈱と共同開発し多くの人の意見を集めて完成したこの製品は、応急修繕を迅速・安全にし、鉄道設備の信頼向上にも貢献しています。現場で実際に使われている様子を見ると、開発者としての誇りを強く感じます。
特別コラム:インタビュー現場の声をカタチに。 “強粘着の補修テープ”は、今日も鉄道の安全を守り続けている。
駅ホームでの安全を守るために欠かせない応急修繕。しかし、従来の市販テープでは粘着力や追従性に課題がありました。そんな現場の悩みを解決するために開発されたのが、今回の新しい補修テープです。開発の背景や苦労、そして今後の展望について、開発を担当した松本氏にお話を伺いました。

インタビュアー:まず、この製品を開発するきっかけや背景を教えてください。
松本氏:駅ホームなどで、ブロックのがたつきや警告シートのめくれに対して補修テープを使った応急修繕をする機会が多いんです。でも、市販のテープでは粘着力や追従性に課題がありました。そこで、現場で誰もが簡単に応急修繕できるテープを作りたいと思い、開発に着手しました。
インタビュアー:開発前にどんな課題やニーズがありましたか?
松本氏:一番大きな課題は、天候や気温などあらゆる条件下で粘着力を発揮させることでした。
インタビュアー:開発で最も苦労した点は?
松本氏:濡れている面への粘着力です。試作品を作っては現場で実験し、改善を重ねました。
インタビュアー:技術的な工夫やブレークスルーはありましたか?
松本氏:乾燥面ではテープのみ、濡れた面ではテープ+接着剤という貼り方を工夫しました。また、踏んだときに滑らないよう表面にエンボス加工を施し、ノンスリップ性を確保しました。さらに、硬すぎても柔らかすぎてもダメなので、試作を繰り返して最適な強度と柔軟性を実現しました。
インタビュアー:開発中に想定外の問題はありましたか?
松本氏:高温で保存すると粘着層が溶け出す問題がありました。そこで、硬度を調整して粘着性と使用性のバランスを取りました。
インタビュアー:チーム連携で印象的だったことは?
松本氏:リンレイテープ(株)の皆さんと協力し、現場の意見とテープメーカーの知見を融合させました。新潟での貼り付け試験にも何度も足を運んでいただき、現場社員の協力もあって多くの知恵を集めることができました。
インタビュアー:製品化の意義は?
松本氏:迅速な応急修繕が可能になり、安全で快適な鉄道設備を実現できます。お客さまの信頼向上にもつながると思います。
インタビュアー:今後の改良や展望は?
松本氏:接着剤なしで濡れた面にも貼れるようにしたいですね。今回の経験で、様々な視点から考えることの重要性を改めて学びました。
インタビュアー:最後に率直な感想をお願いします。
松本氏:普段関わらない会社と協力して一つの製品を作るのは面白い経験でした。現場で使われているのを見ると、開発してよかったと誇りに思います。
現場の課題から生まれたこの補修テープは、安全性向上に大きく貢献する製品です。松本氏の言葉からも、現場とメーカーの知恵を結集した開発の価値が伝わってきます。今後のさらなる改良にも期待が高まります。